文盲
もんもう
別名・異表記: 非識字(言い換え側の概念)
文字の読み書きができない人を指してきた漢語。視覚障害の「盲」を転用した語感もあり、マスメディアでは「字の読めない人」「非識字者」などへの言い換えが一般的です。
背景
「文盲」(もんもう)は、文字の読み書きができない、または十分でない人を指す漢語です。「盲」の字を用い、見えないことに喩えて識字の困難を表してきた語であり、視覚障害関連語との連想や、人を欠落として切り捨てる語感が問題視されるようになりました。
教育・国際比較・福祉の文脈では、現在「非識字」「識字が十分でない状態」「読み書きに困難のある人」など、能力の欠如を侮蔑せず、教育機会や社会環境の問題として述べる表現が選ばれます。一覧サイトでも「字の読めない人」「非識字者」が言い換え例として示されています。学術・統計では literacy / illiteracy の訳語として歴史的に「文盲率」などが残る文献もありますが、公共の日本語報道では言い換えが進んでいます。
日本の放送における扱いは、法令による全国一律禁止ではなく、各事業者の自主規制と視聴者配慮が中心です。識字の話題そのものを避けるのではなく、人を貶めるラベルとして「文盲」を使わない、という運用が一般的です。
メディアでの扱いのポイント
- 人へのラベル: 「あの人は文盲だ」のような用法は避けられる
- 統計・歴史: 古い資料の「文盲率」は、現行語では「非識字率」等へ言い換える例がある
- 「盲」の転用: 視覚障害メタファーとしての不快感にも留意
学びの観点
「文盲」は、障害そのものというより教育・社会的排除を身体メタファーで表した語が、注意語側へ移った例です。「めくら」系の字義転用と、「知恵遅れ」など能力評価の蔑称の両方にまたがる位置にあり、言い換え(非識字)が何を変えようとしているかを考える教材になります。
備考
一覧では「非識字者」が言い換え例として示されます。識字は教育・社会環境の問題であり、個人の能力を侮蔑する文脈での使用は特に避けられます。地域・言語によっては同種の語が別の扱いを受ける場合もあります。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え例として「字の読めない人、非識字者」を記載。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
知恵遅れ
ちえおくれ
知的障害を俗に指してきた表現。公式の法律用語としては用いられず、侮蔑的とされ、マスメディアでは「知的障害」などへの言い換えが一般的です。
めくら
めくら
視覚障害を指す古語・俗語として用いられてきた語。マスメディアでは侮蔑的・差別的とされ、「目の不自由な人」「視覚障害者」などへの言い換えが進んだ代表例の一つです。
盲人
もうじん
視覚に障害のある人を指す漢語・行政寄りの語。公共メディアでは「目の不自由な人」「視覚障害者」などへの言い換えが進み、個人を指す用法は避けられることが多いです。
精薄
せいはく
「精神薄弱」の略称。かつて法律・教育でも用いられたが、人格否定的・精神障害との混同を招くとして、1998〜2000年前後に「知的障害」へ置き換えが進みました。現在は使用を避けるのが一般的です。