河原乞食
かわらこじき
別名・異表記: 芝居役者(言い換え例)、河原者
歌舞伎役者など芸能人を卑しめて呼んだ語。江戸期に河原で興行されたことなどに由来し、一覧では言い換え例として「芝居役者」が示されます。現代の路上生活者を指す語ではない、との注記もあります。
背景
「河原乞食」(かわらこじき)は、歌舞伎役者や芸能に関わる人を卑しめて呼んだ語として知られます。初期の歌舞伎が京都の四条河原などで興行されたこと、「河原者」と呼ばれた人々の歴史などが背景にあり、劇場が河原を離れたあとも差別語として残りました。いわゆる注意語一覧では、言い換え例として「芝居役者」が示され、「現代において河原に住むホームレスを指す語ではない」との注記もあります。
中世の「河原者」は、河原に居住し多様な生業に従事した人々を指す歴史用語でもあり、近世以降は役者・雑芸人への蔑称と重なり合ってきました。現代では俳優が自嘲的に使う例や、歴史説明で触れる例もありますが、公共メディアで他者を指して用いるのは不適切とされやすいです。
日本の放送における扱いは、法令による全国一律禁止ではなく、職業差別・身分差別への配慮に基づく自主規制が通例です。
メディアでの扱いのポイント
- 現代の俳優・芸能: 「俳優」「役者」など中立な職名
- 歴史: 身分・興行の文脈を明示し、侮蔑を再生産しない
- 混同注意: 路上生活者を指す語ではない
学びの観点
「河原乞食」は、芸能の社会的地位の低さと蔑称が結びついた歴史を示します。誰の仕事をどう呼んできたかを知ることは、芸能史と表現倫理の双方に関わります。
備考
monoroch 等では「江戸期、歌舞伎が河原で興行されたため。現代において河原に住むホームレスを指す語ではない」とあります。中世の河原者とも歴史的に関連づけて語られます。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。芝居役者への言い換えと注記あり。
参照日: 2026-07-18
中世の河原者、および現代語「河原乞食」が芸能人を指す用法の概説。
参照日: 2026-07-21
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
番太
ばんた
江戸時代、木戸や番小屋で夜警・取り締まり・牢獄雑用などに携わった人々を指す語。多くは非人身分とされ、現代では歴史語・侮蔑的用法の双方に注意が必要です。一覧では「番小屋の○○」などへの言い換えが示されます。
乞食
こじき
物乞いをする人や、貧窮して路傍にいる人を指してきた語。侮蔑が強く、公共メディアでは「路上生活者」「困窮して支援を必要とする人」などへの言い換えが選ばれます。
士農工商
しのうこうしょう
本来は中国由来で「民全体・諸職業」を示す儒学的表現。戦後教科書では江戸時代のピラミッド型身分制度の説明に使われましたが、研究の進展でその図式は否定され、教科書からも削除されました。一覧では「身分社会」「階級制度」への言い換え例が示されます。