低脳
ていのう
別名・異表記: 低脳児
知的能力や学習の遅れを侮蔑的に指してきた俗語。マスメディアでは使用を避け、「知的障害」「学習の困難」など状況に応じた言い換えが一般的です。
背景
「低脳」(ていのう)は、知的な能力や学習の遅れを、脳が「低い」と一方的に測る形でラベル化した俗語です。「低脳児」のように人を指す複合語としても使われ、当事者や家族を傷つける侮蔑・嘲笑の語感が問題視されてきました。「知恵遅れ」「白痴」などと並び、知的障害や学習の困難に関わる注意語として一覧に掲載されることがあります。
公的・専門的な用語としては、現在「知的障害」「精神遅滞(医学文脈)」「学習障害(LD)」「学習上の困難」など、状態や支援の必要性を説明する表現が用いられます。一覧サイトが示す「学習障害・学習困難」は言い換えの一例ですが、医学・教育上の学習障害と、俗語「低脳」が指してきた範囲は一致しないことが多く、報道では安易な一対一置換より、事実に即した描写が求められます。
日本の放送では、法令で全国共通の禁止語リストが一般公開されているわけではなく、番組基準や視聴者指摘を踏まえた自主規制として使用を控える運用が通例です。
メディアでの扱いのポイント
- 人を貶めるラベル: 公共メディアでは許容されにくい
- ネット・日常の罵倒: 冗談でも偏見を再生産しやすい
- 言い換え: 「知的障害のある人」「学習に困難のある人」など、具体的で中立的な表現を選ぶ
学びの観点
この語は、「脳の高低」というメタファーで人の尊厳を削る言葉の典型です。正式な病名変更(精薄→知的障害など)とは別に、俗語・蔑称の側に残った表現として、知恵遅れ・白痴とセットで理解すると、知的障害をめぐる言語の層構造が見えやすくなります。
備考
一覧サイトでは「学習障害、学習困難」が言い換え例として示されることがあります。医学・教育の「学習障害(LD)」とは概念が一致しない場合が多く、文脈に応じた正確な表現が必要です。
出典・参考
個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。言い換え例として「学習障害、学習困難」を記載。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
知的障害の呼称変遷と、旧来の侮蔑・分類語の問題の文脈。
参照日: 2026-07-18
参照日: 2026-07-18
関連用語
知恵遅れ
ちえおくれ
知的障害を俗に指してきた表現。公式の法律用語としては用いられず、侮蔑的とされ、マスメディアでは「知的障害」などへの言い換えが一般的です。
白痴
はくち
かつて重度の知的障害を指す医学・行政分類語としても用いられた語。現在は侮蔑的とされ、マスメディアでは「知的障害」「精神障害のある人」などへの言い換えが一般的です。
精薄
せいはく
「精神薄弱」の略称。かつて法律・教育でも用いられたが、人格否定的・精神障害との混同を招くとして、1998〜2000年前後に「知的障害」へ置き換えが進みました。現在は使用を避けるのが一般的です。
低脳児
ていのうじ
「低脳」に「児」を付け、子どもを侮蔑的に指してきた俗語。マスメディアでは使用を避け、「知的障害のある子ども」「学習に困難のある児童」などへの言い換えが一般的です。