精神・疾病に関する表現 #精神保健 #言い換え #自主規制

きちがい

きちがい

別名・異表記: 気違い、気狂い

精神の不調や「常軌を逸した」状態を侮蔑的に指してきた俗語。放送・報道では使用を避け、「精神に障害のある人」「心の病」など状況に応じた言い換えが求められてきました。

背景

「きちがい」(表記ゆれ: 気違い、気狂い)は、精神の病や、感情・行動が激しい人を侮蔑・嘲笑する俗語として使われてきました。精神保健や障害者権利の視点から、当事者や家族を傷つける表現として強く問題視されています。

マスメディアでは、個人を指す場合はもちろん、比喩(「仕事の鬼=仕事きちがい」のような用法)でも、放送事故や視聴者からの強い批判につながりやすい語と認識されています。言い換えの方向性としては、医学・福祉の文脈では「精神疾患のある人」「精神障害のある人」、状況説明では「パニック状態」「激昂している」など、具体的な状態を描写する表現が選ばれます。

日本の放送では、精神疾患・障害に関する表現は人権配慮の中心テーマの一つであり、番組基準や現場マニュアルの解釈として使用を控える運用が長らく行われてきました。ただし、公式の全国共通「禁止リスト」が一般公開されているわけではなく、自主規制と社会通念に基づく判断である点は他の注意語と同様です。

メディアでの扱いのポイント

  • 人を貶めるラベルとして用いるのは、公共放送では許容されにくい
  • 冗談・比喩であっても、精神障害への偏見を再生産しやすい
  • 報道では「病名の正確な扱い」「当事者の尊厳」が同時に問われる

学びの観点

この語は、障害の「見た目」に関わる身体語とは別に、見えにくい障害・疾病へのスティグマを言語がどう固定化してきたかを示す例です。辞典として語を掲載する目的は、再現・拡散ではなく、なぜ避けられるようになったのかを出典付きで理解することにあります。

備考

比喩的に「〜きちがい」と使う用法も、公共メディアでは不適切とされることが多いです。本項目は差別を助長する意図はなく、なぜ問題視されるかを学ぶための解説です。

出典・参考

  1. 放送禁止用語一覧(monoroch)

    個人収集のいわゆる放送禁止用語一覧。公式局内リストではない。

    参照日: 2026-07-18

  2. 放送禁止用語 - Wikipedia

    参照日: 2026-07-18

  3. 差別用語 - Wikipedia

    参照日: 2026-07-18

  4. 表現の自主規制 - Wikipedia

    参照日: 2026-07-18